香水塔
青い空にせみの鳴き声。
夏の日に緑豊かな東京都庭園美術館を訪れました。
1933年に建設された旧朝香宮邸が昨秋にリニューアルされた美術館は
アールデコ様式の文様やかたちで優雅な気分に。
植物の形と幾何学模様が組み合わさったような文様が至る所に施されていましたよ。
そして香水塔と呼ばれる大きなオブジェがありました。
アンリ・ラパンのデザインでフランス国立セーブル製陶所で制作されたそうです。
もともとは噴水のように水が出る仕組みだったけれど
上部の照明のところに香りを入れて熱で温まり
香りが漂うように使っていたから香水塔と呼ばれたようです。
大きな大きなアロマポットのよう！
香水塔にどんな香りを入れて、どんな風に香りが広がって
楽しんでいたのかしら。。。
いろんなことを想像しました。
それから素敵な窓もたくさんありました。
ventanaは窓という意味だから、窓はやはり気になります＾＾
丸いかたちや飾りのようにつけられている窓も壁を明るく見せてくれるよう。
窓を通して入る光は外にいる時よりもなんだか貴重に思えてしまいます。
ここに来るときには日射しを避けて影を歩いてきたのに
今度は光がこんなにきれいに感じるなんて、、
窓の外に広がる緑を眺めて休憩したくなるような落ち着いた気分にも。
私もちょっと座ってひと休み。
植物や自然のモチーフが多かったけれど柔和な表情の女性像にも癒されました。
帰り道お庭に百合の花に気づきました。
グリーンの中にはっとする華やかなピンク色。
シダの葉も元気いっぱいで、涼しげです。
今度は影が美しくて、、
アール・デコの邸宅美術館・建築をみる2015は９月２３日まで開催です。
