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香りの話


ventanaのワークショップでは、エッセンシャルオイルもフレグランスも、その時と場合に合わせて選び、使用しています。香りが広がると今まで目にみえていない空間を急に感じることができるような気持ちになります。

先日は月に一度の調香のレッスンへ。
香りは心、身体、皮膚にはたらきかけ、調香は、様々な香りをどんなふうに組み合わせたら、よりよく、美しく、感じることができるのか、そのバランスを感じるひとときです。
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自分でオリジナルの香り創ってもみますが、なかなかイメージ通りにはいかないもの。
素材同志が、お互いに打ち消したり引き立てたり、と頭の中がこんがらがりながらも経験を重ねています。

それから今回はフローラルグリーン系の代表的な香水をいくつか紹介して頂きましたよ。
フローラルグリーンは名前の通り、グリーンをアクセントにした花の香りで、甘すぎず、清々しい、ナチュラルな香りで男女ともにつけることができます。

ピエールバルマンの緑の風という意味の「Vent Vert ヴァンヴェール」がこのタイプの元祖ということです。戦後の女性の自由を象徴しているらしく、1945年発売の頃の時代を映しているのでしょうか、とにかく青々しい香りでした。

活発で自立した女性がイメージのシャネル「No.19」は、やさしい花の香りもいっぱいで、今も日本でも人気があることにあらためて納得。

ギラロッシュ「フィジー」はフィジー島のイメージ。グリーンに海の香りがプラスされてマリンっぽい感じ。

グレの「カポティーヌ」はちょっと甘めのグリーンフローラル。

エルメスの「アマゾン」。
最初の香りはあまり強くもなく、特徴も地味でピンときませんでしたが、一日経ってからアマゾンの香りのついたムエット(試香紙)を匂ってみると、まだやさしいけれどしっかりとした香りが残っていて、びっくり!トップからミドル、そしてラストノートと、香りが変化していくその組立は芸術的というのでしょうか。魅力的な香りです。

こうして言葉で香りを表現していますが、これからはインターネットで音が聴こえるように、香りも伝えることができればいいなぁ、と想像しています。
香りは言葉で表現できないほどの豊かなものだからです。
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金木犀の香る季節になりました。
ふと漂ってくる自然の香りは理由もなくとにかく愛おしいものです。