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いわさきちひろさんの絵 


いつから見ていたのでしょうか。
やさしくて、あたたかくて、ふんわりしている
いわさきちひろさんの絵。

赤いふわふわの帽子と手袋の女の子が表紙の「ゆきの日のたんじょうび」という絵本がありました。
冬生まれの私にはそのタイトルがなんだか自分の誕生日のことのように思って、
女の子の小さな失敗やあたたかく包み込むような愛情の家族や友人たちのお話を
どきどきしながら何度も何度も読んだことを覚えています。
たしか、幼稚園の時だったかしら。。

雨降りでちょっと肌寒い初秋の日、
小さい頃から大好きなちひろさんの原画に会いにちひろ美術館へ。

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「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」と絵筆にその願いを込めた
「ちひろ・平和への願い」の展示中でした。
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平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、
そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます」
という言葉を残したちひろさんの水彩画のやさしいふわふわしたかわいいこどもや花の絵から本当の豊かさや、やさしさ、美しさとは何かを問い続けた強いメッセージが伝わってきました。

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マーガレットにスイトピー、ばら、アネモネ、チューリップ、などなど、
キャンディみたいにカラフルで美味しそうなお花からはあまい香りがしてきそう。

非戦70年 ちひろ・平和への願い展はちひろ美術館東京で2015年10月25日(日)まで開催です。

帰り道、雨粒の宝石があちこちにきらきら光っていました。

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「大人というものはどんなに苦労が多くても自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います」
美術館に飾られたちひろさんの言葉とやわらかく全てをほんわり抱きしめるような愛に満ちたやさしい絵を思い出しながら帰りました。