© ventana
PRIVACY POLICY

「バンクス花譜集」展


バンクス花譜集展を見てきました。
ジェームス・バンクスはキャプテン・クックのエンデバー号に乗船し、南太平洋で3年にわたって植物を収集。展示会では、その植物をもとにつくられた銅版から刷られた植物画や、南太平洋の島々の布や道具等が展示されていて、南の島の美しい文化に触れるひとときでした。

__

「ガルデニア・タイテンシス」は髪飾りに使われ、「エンテーレア・アルポレスケンス」は漁網の浮きに。
「ブラキュグロッテイス・レパンダ」は「藪住人の友」と呼ばれてトイレットペーパーとして役立っていて、「ソーラーヌム・ウイリデ」はカヴァという木の根から作られる麻酔性の飲み物の香りづけになっていたり。。

植物画は絵画としても美しかったのですが、それに添えられた説明には植物がどんなふうに生活にかかわっていたかが書かれていて、その土地の人々が植物の恵みを大切にして自然と一緒に暮らしている様子が伝わってきました。

「日中は太陽を羅針盤とし、夜には月と星を目印にはしる」
キャプテン・クックが感心した南の島の人々の暮らしは、文明はすすんでいなくても豊かでしあわせそうだと彼の手記に記されていました。

200年前の記録から、時空を超えていろんなメッセージがありました。

思考がはっきりしたまま身体的にリラックスをつくり出すカヴァという飲み物は私の大好きなスペインの発泡酒、CAVA(カヴァ)と関係があるの??
なーんて久しぶりにCAVAも飲みたくなってしまいました。

バンクス花譜集展は東京渋谷のBunkamuraで2015年3月1日まで開催です。